手軽で美味しい市販・通販のにゅうめんから、絶品お取り寄せ、自宅で簡単に作れるアレンジレシピまで、にゅうめんの魅力を徹底解説する専門ガイドです。

基本のにゅうめんの作り方と塩辛くならないコツ

自宅で作る基本のにゅうめん|塩辛くならない下茹でのコツ


自作のにゅうめんで最も多い失敗は、スープが塩辛くなることです。原因はほぼ一つで、そうめんを下茹でせずにそのまま出汁で煮込んでしまうことにあります。


一般的なそうめんは、製造時に食塩水を使って生地をこねるため、麺そのものに塩分が含まれています。これを直接鍋に入れると、麺から溶け出した塩分が出汁に加わり、味が想定より濃くなってしまいます。しかも麺のぬめり(表面のでんぷん)も同時に溶け出すため、汁が濁って口当たりも重くなります。


対処法は次の2つです。


  1. 別鍋で下茹でし、流水でしっかり洗ってから出汁に加える(最も確実)
  2. 塩分を抑えた煮込み専用麺を使い、そのまま鍋に入れる(手軽さ優先)

基本の作り方(1人分の手順)


  1. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、そうめんを表示時間よりやや短め(30秒〜1分短く)茹でる
  2. ざるに上げ、流水で軽く揉むように洗って表面のぬめりと塩分を落とす
  3. 別鍋で出汁を温める(かつお・昆布だしに薄口しょうゆとみりんを少量が基本)
  4. 具材に火を通す(鶏肉やきのこは出汁の段階から加えると旨味が出る)
  5. 洗ったそうめんを出汁に加え、30秒ほど温める程度で火を止める
  6. 器に盛り、ねぎや柚子皮など香りの具材を最後にのせる
ポイントは、麺を出汁で「煮込まない」ことです。麺は下茹での時点でほぼ火が通っているため、出汁の中では温めるだけで十分です。ここで煮込んでしまうと、細い麺は数十秒でコシを失います。

出汁の味付けの目安


出汁の量薄口しょうゆみりん仕上がりの傾向
300ml大さじ1大さじ1/2ひとつまみ標準的な関西風
300ml大さじ1/2大さじ1/2ふたつまみ色が薄く上品な仕上がり
300ml大さじ1と1/2大さじ1なし関東寄りの濃いめ
めんつゆを使う場合は、パッケージの「かけつゆ」希釈倍率を基準にしつつ、表示よりやや薄めに作るのがおすすめです。下茹でした麺にも多少の塩分が残っているため、薄めに作って食べながら調整するほうが失敗しません。

具材&アレンジのおすすめレシピ


にゅうめんの具材は、「旨味を出すもの」「香りを添えるもの」「食感を足すもの」の3系統で考えると組み立てが簡単になります。定番の具材には、しいたけ、鶏肉、エビ、かまぼこ、ねぎ、柚子、とろろ昆布などがあります。


具材役割入れるタイミング相性のよい出汁
鶏もも肉・ささみ旨味・たんぱく質出汁を温める段階からかつお・昆布
しいたけ・しめじ旨味・香り出汁を温める段階から和風だし全般
エビ旨味・見栄え火が通る直前にすまし・鯛だし
かまぼこ・なると彩り・食感仕上げ直前どの出汁にも合う
溶き卵コク・ボリューム火を止める直前に回し入れる鶏だし
ねぎ・三つ葉香り盛り付け後和風だし全般
柚子皮・生姜香り・体を温める盛り付け後すまし・柚子系
とろろ昆布旨味・とろみ盛り付け後かつおだし
ほうれん草・小松菜彩り・栄養バランス別茹でして仕上げに和風だし全般

定番アレンジ3種


鶏ときのこのにゅうめんは、最も外れが少ない組み合わせです。鶏肉から出るコクときのこの旨味が出汁に溶け出し、シンプルな味付けでも満足度が高くなります。仕上げに生姜のすりおろしを少量加えると、体が温まる感覚が強まります。

卵とじにゅうめんは、体調が優れないときや朝食におすすめです。火を止める直前に溶き卵を細く回し入れ、余熱で固めるとふんわり仕上がります。とろみが欲しい場合は、卵を入れる前に水溶き片栗粉を少量加えると、冷めにくく食べやすくなります。

柚子と湯葉のすましにゅうめんは、来客時にも出せる上品な一杯です。出汁の色をできるだけ薄く保ち、具材を最小限にすることで、香りが引き立ちます。

変わり種アレンジ3種


  • カレーにゅうめん:残ったカレーを出汁で伸ばし、下茹でしたそうめんを加える。うどんより麺が細いぶん軽く仕上がり、シメにも向く
  • アジア風エスニックにゅうめん:鶏だしにナンプラーとライムを少量加え、パクチーと唐辛子をのせる。フォーに近い感覚で楽しめる
  • 豆乳にゅうめん:出汁と無調整豆乳を1:1で合わせ、白ごまとラー油で仕上げる。まろやかでコクが出るため、満足感を上げたい夜に向く
いずれのアレンジでも、麺は下茹でして水洗いする工程を省かないでください。味付けの濃いスープほど、麺由来の塩分が加わったときの「濃くなりすぎ」が起きやすくなります。

夜食・ダイエット中のにゅうめんのおすすめの食べ方


にゅうめんは、夜食として選びやすい主食のひとつです。フリーズドライタイプなら1食あたり約60〜80kcalと低カロリーで、温かいスープが満足感を後押ししてくれます。


ただし、「低カロリーだから安心」と考えるのは早計です。夜食として上手に取り入れるには、次の3点を意識するとよいでしょう。


  • 食べる時間:就寝の1〜2時間前までに済ませると、胃への負担が軽くなる
  • 塩分:スープを全部飲み干すと食塩摂取量が増えるため、量を調整する
  • 具材の追加:たんぱく質(卵・鶏肉・豆腐)を足すと腹持ちが改善する

カロリーの目安を比べてみる


メニュー1食あたりの熱量の目安特徴
フリーズドライにゅうめん60〜80kcal程度軽く、夜食向き
自作にゅうめん(具材なし)200〜250kcal程度そうめん1束分が中心
自作にゅうめん(鶏・卵入り)350〜400kcal程度主食として成立する
一般的な即席ラーメン350〜450kcal程度満足感は高いが重い
自作の場合、そうめん1束(約50g)でおおよそ170〜180kcal程度になるため、「にゅうめん=必ず低カロリー」とは限りません。カロリーを抑えたいなら、麺を半束にして具材でかさを増やす構成がおすすめです。

なお、体重管理や体調に関わる食事内容は個人差が大きく、持病がある場合や医師から食事指導を受けている場合は、自己判断で置き換えず専門家に相談してください。ここで示した数値はあくまで一般的な目安です。


買う前・作る前のチェックリストとよくある失敗


にゅうめん選びで後悔しやすいポイントは、ある程度パターン化しています。購入前・調理前に以下を確認しておけば、大半の失敗は避けられます。


よくある失敗原因対処法
スープが塩辛いそうめんを下茹でせず直接煮込んだ別茹で+流水で洗う/煮込み専用麺を使う
麺が伸びてコシがない出汁の中で長く煮込んだ下茹でを短めにし、出汁では温めるだけにする
汁が濁って重い麺のぬめりが溶け出した茹でた麺を流水でしっかり洗う
量が物足りない麺の内容量を確認していなかった乾燥時の麺重量を事前に確認する/具材を足す
ギフトが喜ばれなかった調理の手間や保存条件が相手に合っていなかった相手の生活スタイルに合うタイプを選ぶ
備蓄が期限切れになったローリングストックが循環していなかった月次で消費する習慣と点検日を決める
味が単調に感じる香りの具材を使っていないねぎ・柚子・生姜・七味などを仕上げに加える

購入前チェックリスト


  • [ ] 用途は「日常」「ギフト」「備蓄」のどれか決めたか
  • [ ] 1食あたりの予算上限を決めたか(目安:日常200〜300円、ギフト500〜700円)
  • [ ] 出汁の系統(鶏だし系/すまし系/柚子系)の好みを把握しているか
  • [ ] 1食あたりの熱量と食塩相当量を確認したか
  • [ ] 賞味期限と保存条件(常温/冷蔵)を確認したか
  • [ ] ギフトの場合、化粧箱や熨斗の対応可否を確認したか
  • [ ] アレルギー表示を確認したか

調理前チェックリスト


  • [ ] 下茹で用の鍋と出汁用の鍋を分けて用意したか
  • [ ] そうめんの表示茹で時間を確認し、短めに設定したか
  • [ ] 出汁の味付けを「やや薄め」から始めているか
  • [ ] 香りの具材(ねぎ・柚子など)を仕上げ用に取り分けてあるか
  • [ ] 食べる直前に麺を投入できる段取りになっているか

この記事をシェアする